『あ-嘆きのQUESTURA(警察署)』  2004/10/16(文:KAZU)
皆さん やっと暑い夏が終わって涼しくなってきましたね。

今年の夏は本当につらかったです。8年ぶりの日本の夏で本当に死にそうになりました。
イタリアは基本的に暑いのですが湿度が日本に比べて低い為か、さっぱりしているように思います。とはいってもここ数年イタリアも湿気が出てきて過ごし難くなっている様です。
でも今年の日本には本当に参りました。おまけに慣れていないクーラー攻撃!!地下鉄に乗ると汗がそのまま凍りそうに冷えてるし、スーパーでも肌寒いぐらいにクーラーが効いています。本当につらい夏でした。

でも僕にはもっと辛い夏があったのです。

あれはちょうど5年前の夏でした。ちょうどイタリア生活も2年半が過ぎようとしていたころの事です。1年に一回の滞在許可証の更新がやってきました。いつもの様にすべての書類を揃えて朝5時に警察署の前にならんで整理番号もらいました。その後手続きもすんなり終わり1ヶ月後に出来上がる日を待っていました。そして滞在許可証が出来上がるその日、警察署に行くと担当の警察官が、
「君、この間申請の時、保険がなかったよ」
と言われたのです。イタリアに留学する学生は必ずINAと言う保険に加入する事が義務づけられているのですが、うっかりしていてその保険に加入するのを忘れていました。
「あー忘れてた。すぐに加入して持ってきます」
といってそのまま郵便局へ保険料の支払いに行きその足で警察に行きました。そして保険支払い証明書を警察官に渡しました。
「もう滞在許可証は出来ているから5日後には渡せるからまた5日後に来なさい」
といわれ、また5日後に警察へ行きました。すると
「あれー君の滞在許可書がないなー どこかに紛れ込んだのかな? また探しておくから5日後に来なさい。」
といわれまた5日後に警察へ。
「何処をさがしてもないんだよ。もう一度申請するからまた1ヶ月後に来なさい」
その後合計20回はこれの繰り返しで初めの申請からもう9ヶ月が経とうと思いました。もうそのころ嫌気がさしてきて一度日本に帰ってVISAを取り直す事に決定。8月に申請して日本に帰ったのが次の年の5月。新しいVISAを取得してイタリアに6月に帰ってきました。ちょうどその頃日本人の友達が留学して来て自分の滞在許可書を申請する前に彼について警察の前にならんでいました。すると前に並んでいたインド系の女性とアラブ系の女性がこんな事を話していたのです。
「私の滞在許可証、紛失されたんだけど1年後に出てきたのよ」
それを聞いてもう一度だめ元で自分の住んでいる管轄の警察署に行ってみました。もう以前に担当してくれた警察官も移動でいなくなっていました。すると新しい警察官が
「あなた申請したの10ヶ月も前じゃない!もっと早く取りに来なさいよ!!」
この言葉に
「お前らがなくしたんやろ!!!」
と切れそうになりましたが
「この人は何も知らないんだ。我慢我慢」
と心に言い聞かせ1から説明しました。それで名前の頭文字の「O」の男性欄をみて
「やっぱりないわねー」
「やっぱり無いですか。もういいです。」
と帰りかけたその時
「ちょっと待って。貴方の顔どこかで見た事あるわ。もしかして・・・・」
と言い「O」の女性欄を見はじめました。
「やっぱり。 あったわ!!」
なんと10ヶ月も女性の所に入れられていたのです。僕の顔をにて

「あなた、イタリアで前髪を下ろしている男なんていないわよ!!。女と間違われて当然よ!!私達、外国人は名前で男か女か判断できないんだからもっと男らしい写真とって来なさいよ!!」

と一言。もう何もいう気にもなりません。

でもその下に性別男ってかいてあるやろ!!
写真で判断するな!!


と家に帰ってから1人で叫びました。それからは、写真をとるときはひげを伸ばし、髪の毛をあげ、のど仏を強調して犯罪者のような写真をとるように心がけました。皆さんイタリアに留学された時は必ず、髪の毛を上げて写真を撮ってください。またボーイッシュな女の人は髪の毛を伸ばしましょう。