そんなこんなで路上教習が始まって1週間経った頃、教官が
「りえ!君は学科試験の勉強はしてるのかい?」
と聞いてきました。
「学校の授業はいつですか?」
と聞くと
「授業?あー夜7時から2時間やってるから来る?」
「もちろん!」
と答え夜7時に学校に行ってみました。いざ授業が始まって見ると授業とは名ばかりただのおしゃべり教室になっていました。イタリアでは日本の様に学科30時間とか毎回教官にハンコをもらわないと試験を受けれないとかまったく無いので、自分で勉強して好きな時に試験を受ける事が出きるのです。
1回授業を受けた私は、こんな授業、時間の無駄と思い家で一人で勉強する事にしました。イタリア語で書かれた教本を日本語に直しながら勉強をして1週間後いざテストへ。
イタリアでは外国人の為に筆記試験と口答試験があってどっちでも好きな方を選ぶ事が出来ます。私は迷わず口答試験を選んで試験が始まるのを待ちました。すると2人づつ試験会場に呼ばれました。私と一緒に入ったのはスペイン人の男の人であまり勉強してないらしく直前まで教本とにらめっこ。いざテストがはじまると試験官が私と彼に交互に質問して行きました。
まずは私。簡単な問題だったためすぐ答えました。試験官から
「ブラボー」
の声。そして次はスペイン人の彼の番。又これも簡単な質問。がなんと彼はわからないみたいで、答えをごまかしごまかし曖昧に答えました。その時の試験官の鋭い目つきは今でも忘れません。
「何?」
と冷たーい一言。するとスペイン人は
「昨日子供が熱を出して勉強できなかったんだ!」
と永遠15分言い訳の嵐。
試験官は怒って
「そんな言い訳どうでも良いのよ。勉強できてないなら来なければ良いじゃない。これだからスペイン人はいやなのよ。」
と捨て台詞。
「あんたたちイタリア人も一緒じゃない?!」
と思いつつ
「もう次の問題に行きましょう」
と言うと私に
「あなたもう出ていっていいわよ。ブラボー合格です。」
えーーーー。まだ1問しか答えてないじゃん。
その1問も青は進んで良い!みたいな子供でも答えれるようなあきれた質問!。本当にこれで良いのかなー 。その後、永遠と30分スペイン人の言い訳は続いたそうです。そして当然不合格だったそうです。私はそのスペイン人のおかげでらくらく合格する事が出来たので今でもちょっと感謝しています。
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