『額屋のクラウディオ』  2005/3/10 文:TAKA

 いつも自分の作品を額装してもらう時は、家からすぐ近くの額屋さんにお願いしてます。

イタリアに来てからずぅーとお世話になっている額屋で、「クラウディオ」って名前の職人さんに作ってもらってます。

本当にお世話になってて、全くイタリア語が喋れない時から嫌な顔一つせず、こっちの言いたい事を我慢強く理解してくれる職人。

職人って言っても硬い雰囲気はなく、まだまだ若い男前。センスも抜群で、作品を持っていくと思いつかなかった組み合わせや色、デザインを合わせてくれる。お兄さんも額職人で兄弟揃ってイタリアの新聞に大きく取り上げられる程の技術の持ち主。

自分は絵描きなのに額のセンスがなく、学生時代からよく先生らに、
「額が悪い!」
と言われていたので、今、クラウディオの存在は自分にとってなくてはならないものになってます。

何年前かな、今よりもっとお金がない時にクラウディオのところに二枚分の額をお願いした事があって、作品にピタッ!と来る額が見つかりました。
「絶対これが良い!」
と思ったんだけど、見積もりを取ってもらったら、まけてもらっても予定していた金額の倍・・・。

「あぁー・・・残念だけど、これは払えないよ。他のにする。」
って気に入っていた額を断り、もっと安いものを注文しました。

一週間後に取りに行くと、断ったはずの高い額に作品がはめ込まれていて・・・

「クラウディオ!これ払えないから断ったじゃん!」
というと、

「いいんだ、俺からのプレゼントだから。」

との言葉。本当に嬉しかった。

昨日、クラウディオと話をしながらこんなことを思い出しました。